顕微フーリエ変換赤外分光法による塗装界面付近の官能基のイメージング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高分子同士による塗装界面付近における分子間相互作用を, 顕微FTIR分光法による官能基のイメージングにより観測する方法を開発した.この方法は, 塗装試料からウルトラミクロトームで厚さ10μmの切片を切り出し, 切片断面を二次元的に制御した顕微FTIRにより深さ方向分析するものである.本法によりエチレン-アクリル酸エチル共重合体のエチルエステル基を一部加水分解した共重合体(EAA・EEA)にポリウレタンを塗装した試料の塗装界面付近の分子間相互作用を調べた.その結果, ポリウレタンとEAA・EEAの塗装界面で異種高分子同士の混合相が形成されていることが分かった.又ポリウレタンの第二アミンとEAA・EEAのカルボキシル基との分子間相互作用が観測された.これらが塗装界面の接着力の発現に寄与していると推定される.
- 1991-01-05
著者
関連論文
- 顕微赤外分光法によるウレタン塗料とポリプロピレン組成物の塗装界面の解析(表面・界面・薄膜と分析化学)
- 顕微赤外分光法による薄膜測定時の干渉縞除去
- ポリウレタンとポリプロピレン組成物塗装界面の接着機構
- 顕微フ-リエ変換赤外分光法による塗装界面付近のデプスプロファイリング
- 顕微フーリエ変換赤外分光法による塗装界面付近の官能基のイメージング
- 顕微フーリエ変換赤外分光法による高分子材料界面付近の深さ方向分析
- 顕微赤外分光法による高分子材料の官能基イメ-ジング
- 顕微フ-リエ変換赤外分光法による塗装界面付近の相互作用