顕微フーリエ変換赤外分光法による高分子材料界面付近の深さ方向分析
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概要
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高分子同志による接着界面付近における分子間相互作用を、顕微FTIR分光法により観測する方法を開発した。この方法は、接着試料からウルトラミクロトームのガラスナイフで厚さ5〜20μm程度の切片を切り出し、切片断面を顕微FTIRにより深さ方向分析するものである。本法により、ポリウレタンとエチレン-アクリル酸エチル共重合体のエチルエステル基を一部加水分解した共重合体(EAA・EEA)との塗装界面付近の分子間相互作用を調べた。その結果、ポリウレタンの第二アミンとEAAのカルボキシル基との分子間相互作用が観測され、EAA・EEA層の90μmの深さにまで及んでいることが分かった。又ナイロン6と無水マレイン酸グラフトポリエチレンとの接着界面付近の分子間相互作用についても検討し、本法の実用性が示された。
- 1989-05-05
著者
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