微分光度滴定法による水溶液での陰イオン界面活性剤の定量
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概要
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徽分光度滴定装置を用いて, 水浴液での陰イオン界面活性剤を定量する方法について検討した.滴定終点決定の指示薬系としては, 酸性染料のテトラブロモフェノールフタレインエチルエステル(TBPE)と非イオン界面活性剤のTriton X-100(TX-100)の混合溶液を用いた.TBPEは非イオン界面活性剤の存在下で, 酸性では黄色となり可溶化しているが, 滴定剤の第四級アンモニウムイオンと反応するとイオン会合体を形成し, 解離型(TBPE^-)の青色(λ_<max>=610nm)となる.滴定剤には第四級アンモニウム塩のジステアリルジメチルアンモニウム=クロリド(DSDMA^+・Cl^-)を用いた.本滴定法で10^<-6>〜10^<-3>Mの濃度範囲の陰イオン界面活性剤が定量できる.実際試料の定量結果はオキシエチレン基を持つもの以外の試料において, JIS滴定法(JIS K 3362)及びエチルバイオレット抽出吸光光度法(JIS K 0101)とよく一致した.
- 1993-07-05
著者
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脇阪 達司
花王(株)素材研究所
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上村 幸次
近畿大学理工学部化学科
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高 雲華
岡山大学理学部
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脇阪 達司
花王(株)素材・プロセス研究所
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石原 進介
京都電子工業(株)九州研究所
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上村 幸次
京都電子工業(株)
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