モリンとの錯形成速度の差を用いるガリウム及びインジウムの定量におけるアルミニウムの共存許容量
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概要
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反応速度の差を用いるガリウム及びインジウムの定量におけるアルミニウムの共存許容量を検討する目的で, アルミニウム, ガリウム及びインジウムとモリンとの錯形成反応の平衡と速度を蛍光光度法により研究した.モリン錯体の生成速度及び蛍光強度に各金属の間で十分な差がある条件として, pH2.3,モリン濃度1×10^<-4>Mを選んだ.これらの条件では, 各錯体の生成反応曲線は十分に分離し, アルミニウム共存下でのガリウムあるいはインジウムが直線補外法により選択的に定量できた.すなわち、1×10^<-5>Mまでのガリウムが検出限界9×10^<-9>Mで, 5×10^<-6>Mまでのインジウムが検出限界2×10^<-8>Mで定量でき.5×10^<-7>Mのガリウム及びインジウムの定量に対するアルミニウムの共存許容量はそれぞれ400及び500倍モルであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-06-05
著者
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