配位子置換反応速度の差を用いるタンタル共存下でのニオブの定量
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概要
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反応速度の差を用いるタンタル共存下でのニオブの定量法を開発する目的で, ニオブ及びタンタル-ペルオキソ錯体とモリンとの配位子置換反応の平衡と速度を蛍光光度法で研究した.生成するニオブ及びタンタル-モリン錯体の蛍光強度及びその生成速度に十分な差がある条件として, 過酸化水素3.2×10^<-2>M, pH3を選んだ.この条件では, ニオプ-モリン錯体の蛍光はタンタル錯体のそれに比べて約30倍強いとともに, その生成速度は約900倍大きい.これらの差異に基づき, タンタル共存下でのニオブの選択定量を直線補外法で検討したところ, 検出限界6×10^<-8>Mで1×10^<-5>Mまでの定量が可能であり, 4×10^<-6>Mのニオプの定量におけるタンタルの共存許容量は5.6×10^<-5>Mであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-10-05
著者
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