紫外線吸収検知方式を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフによるポリスチレンの分子量分布の測定
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概要
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自作したカラムを用い,手元にあった紫外分光光度計を改造して,ポリスチレンの分子量分布測定法として,紫外線吸収検知方式によるゲルパーミエーションクロマトグラフィーを検討した.<BR>本法を用いて,各種市販のポリスチレンの分子量分布を測定したところ,従来のカラム分別の測定結果とよく対応し,また算出された平均分子量値は,従来の光散乱法,浸透圧法とよく一致した結果が得られた.<BR>測定所要時間は約2時間であり,分解能,再現性は良好であった.<BR>また,本法の長期間測定における再現性を明確にした.<BR>本法は従来の差動屈折計を検出器として用いる方法に比べて,装置の価格は安価であり,ベースラインの安定度よく,操作簡便であり,ポリスチレンの分子量分布における高分子側,低分子側両サイドの検出感度も満足すべきものであった.<BR>ポリスチレンの紫外吸収領域における吸光係数に関しては,メタノール可溶分を除けば,分子量依存性は認められなかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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