溶媒抽出/フローインジェクション法によるベンザルコニウムの迅速吸光光度定量

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概要

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ブロモフェノールブル-(BPB)は中性付近において10^<-4>〜10^<-5>M濃度のキニーネと1 : 2のイオン会合体(λ_max590nm)を形成する.このpH領域では10^<-6>M濃度のベンザルコニウムはBPB^<2->とイオン会合体を形成しないが, 10^<-5>M以上のキニーネが共存すると微量のベンザルコニウムが共抽出され, そのイオン会合体のモル吸光係数は610nmにおいて50500mol^<-1>cm^<-1>1となる.この抽出系はベンザルコニウムに対して選択性に優れていることがら, FIAに適用した.溶媒抽出/FIA法では5×10^<-6>〜1.5×10^<-4>Mの範囲で良い直線関係が得られ, 1×10^<-4>Mベンザルコニウムの10回の繰り返し定量の相対標準偏差は1.1%であった.又, 1時間当たり24試料の速さで定量できる.本法は医薬品中のベンザルコニウムの日常分析に有用である.
社団法人日本分析化学会の論文
1990-02-05

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