金蒸着アンクラッドファイバーセンサーシステムによるアルコール類の分析
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概要
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光ファイバーのコアを被覆しているクラッドを除去することにより, このアンクラッド部をセンサーとするシステムを構築し, エタノール及びエチレングリコールの濃度測定を試みた. また, アンクラッド表面に金薄膜を真空蒸着法により形成させ, 応答時間の短縮と感度の向上を試みた. 試料及び水の吸着が大きく, 応答時間が長い無修飾のファイバーに比べ, 金修飾したアンクラッドファイバーでは応答時間が短く, エタノールについては80v/v%, エチレングリコールについては40v/v% の濃度領域まで良好な応答を示した. また, 金修飾アンクラッドファイバ一を用いてアルコール飲料(焼酎)のアルコール濃度の直接測定を試みた. その結果, 25度の表記濃度に対し, これにほとんど一致する 25.2v/v% の値が得られ, 本法による直接測定が可能であることを明らかにした.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-08-05
著者
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