高速液体クロマトグラフィーによる血清中のグルクロン酸の定量
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概要
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血清中のグルクロン酸をイオン対法を用いてHPLCで精度よく測定するための条件を種々検討し, 最適分析条件を確立した. 血清200μlを硫酸で酸分解し水酸化ナトリウムで中和した. 更に3-メチル-1-フェニル-5-ピラゾロン(PMP)-メタノール溶液と水酸化ナトリウムを加えてPMP化した. 次に硫酸で中和後, 未反応試薬をクロロホルムで除去し, その水相の一定量をHPLC分析用試料とした. イオン対法を用いたことで, グルクロン酸と血液中に含まれるグルコースを分離することが可能となった. 本法の検量線は5〜50mg/lの範囲で直線性を示し, 回収率は82〜94%, 相対標準偏差は日内変動で0.6〜4.9%, 日間変動で4.9〜7.2%と良好であった. 更に-20℃で30日間安定, 2回の凍結・解凍にも安定であることが確認された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1998-02-05
著者
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四角目 和広
財団法人化学物質評価研究機構
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松本 保輔
財団法人化学物質評価研究機構
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四角目 和広
(財)化学物質評価研究機構
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松本 保輔
(財)化学物質評価研究機構東京事業所化学標準部
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花岡 祐子
(財)化学品検査協会東京事業所化学標準部
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矢可部 芳州
(財)化学品検査協会安全性評価技術研究所
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樽井 行弘
中外製薬(株)
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佐山 義克
中外製薬(株)
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佐山 義克
中外製薬
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佐山 義克
中外製薬(株)ヘルスケア開発部
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松本 保輔
(財)化学物質評価研究機構
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