計量法トレーサビリティ制度により供給される揮発性有機化合物標準液の開発(<特集>分析の信頼性とバリデーション)

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概要

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計量法トレーサビリティ制度(Japan Calibration Service System, JCSS)により供給するトリブロモメタン,ジブロモクロロメタン,ブロモジクロロメタン,trans-1,2-ジクロロエチレン,1,2-ジクロロプロパン,1,4-ジクロロベンゼン,6物質の特定標準液の開発を行った.標準液の調製方法,濃度測定方法を開発し,6か月間の保存安定性を評価した.また,JCSS制度においては特定標準液から特定二次標準液への値付けが行われるため,その値付け結果に対する不確かさを併せて評価した.保存安定性試験を行う際,各測定月において測定の度に複数の標準液を調製して測定を行い,全測定値から枝分かれ分散分析を行うことにより,保存安定性,調製,アンプルへの小分け,測定の各標準不確かさを求めた.各物質の拡張不確かさは0.2〜0.5%(k=2)であり,この結果により不確かさの評価された標準物質の供給が可能となった.
社団法人日本分析化学会の論文
2008-06-05

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