1,5-ビス(8-キノリル)-3-シアノホルマザンを用いる銅の吸光光度定量
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概要
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銅(II)と1,5-ビス(8-キノリル)-3-シアノホルマザン(QCF)との錯体生成を吸光光度法により検討し,微量銅を水-エタノール系溶液中で発色させて定量する方法と抽出を行う方法とを確立し,後者を二,三の実試料の分析に適用して好結果が得られた.銅(II)は弱アルカリ性ないし酸性でQCFと安定な1:1錯体を形成し,56%エタノール溶液中ではpH4〜7で一定の吸光度を示す.錯体は550及び590nm付近に吸収極大を有し,過塩素酸イオンの共存下ではメチルイソブチルケトン(MIBK)に容易に抽出される.両方法とも検量線は直線となり,モル吸光係数は2.0×10^4l/mol cmであった.56%エタノール溶液中で定量する場合は若干の金属イオンが妨害したが,抽出を行う方法は極めて選択的で,通常のイオンは妨害しない.
- 1977-08-05
著者
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