ジアンチピリル-2-ヒドロキシフェニルメタンを用いるチタンの吸光光度定量
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概要
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チタン(IV)は水-メタノール系酸性溶液中でジアンチピリル-2-ヒドロキシフェニルメタン(DHPM)と反応して347nm付近に吸収極大を有する安定な黄色錯体を形成する.この錯体生成に及ぼす酸濃度,DHPM濃度,メタノール濃度などの影響につき検討して微量チタンの定量方法を確立した.少なくともチタン濃度4.8ppmまでは検量線は直線となり,モル吸光係数は9.1×10<SUP>3</SUP><I>l</I>/mol・cmであった.多量のジルコニウムは妨害するが,その他の通常のイオンは妨害しないので本法はきわめて実用的な方法と考えられ,カオリン中のチタンの定量に応用して満足しうる結果を得た.<BR>なお,チタン(IV)-DHPM錯体は過塩素酸イオンの存在下でジクロルエタンに定量的に抽出されたのでチタンの抽出吸光光度定量についても検討して定量方法を確立した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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