亜硝酸ナトリウム溶液のpHコントロールによる窒素酸化物(一酸化窒素,二酸化窒素)希薄定濃度ガスの調製
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概要
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窒素酸化物の希薄ガスの調製法として,亜硝酸ナトリウム溶液の表面からの窒素酸化物ガスの発生を利用する方法を開発した.亜硝酸ナトリウム溶液は緩衝溶液を用いてpHを一定にしてガス発生びん中に入れ,この溶液上に定流量の空気を通過させることにより窒素藪化物の希薄定濃度ガスを得た.pHの低下とともにガス濃度は増加し,又,溶液濃度及び液温の増加に伴ってガス濃度は増加した.発生ガスの温度依存性は,パーミエーションチューブ法と比較して小さかった.亜硝酸ナトリウム溶液濃度と調製ガス濃度の対数の間に直線関係が成立し,この関係より亜硝酸ナトリウム溶液濃度によって,任意濃度のガスを調製できる.窒素酸化物希薄ガスは,通気開始後約60分程度で濃度が一定となり,数時間の連続発生での濃度の変動係数は2%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-05-05
著者
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