ファッション商品向在庫管理支援システムの提案

概要

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従来、小売業向けの在庫管理システム開発においては、いつ、どれだけ追加補充(発注)すべきかという問題を主に取り上げてきた。この発注時期と発注数量についてルール化したものが発注方式であり、発注点法(定量発注法)と定期発注法の二つが良く知られている。これらは、家庭日用品のように売上が比較的安定し、追加補充の容易な商品を対象にして、発注の量や時期を決定しようとするものである。ところが、婦人衣科のようなファッション商品の場合、取引先(問屋、メーカー)がリスクを嫌って大目に生産しないため、追加補充を繰り返すことを基本とする従来法をそのまま適用することができなかった。また、ライフサイクル(図1)が短く、在庫対策のわずかな遅れが販売機会ロスや期末の見切り処分につながるにも係らず、従来法ではライフ管理の重要性についてはあまり考慮されていなかった。本論文では、上記問題点を考慮し、ファッション商品の在庫管理を支援する方法とそのシステムの提案を行う。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15