めだか : ソフトウェア開発向き電子メール基盤
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概要
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ソフトウェア開発の大規模化や、企業の生産拠点の地方分散化に伴い、ソフトウェアを複数の分散した生産拠点で開発することが当然になってきている。このような分散開発環境では、ヒューマンコミュニケーションの不足に伴う様々な障害が起こることが予想される。これらの障害を分析するため、我々は分散ソフトウェア開発現場調査を行った。その結果、以下のような課題があることが判明した。(A)電子メールの強化(B)会議をより効果的に行うための、電子会議システムと資料蓄積/検索システム。(C)データ収集機構、臨場感通信など、その他の課題。現場が問題点として挙げる項目の多くは電子メールの導入と強化(機能追加と使いやすさの改善)で解決可能であり、(A)は短期的課題として効果が大いに期待できる。電子メールに関して特に問題とされている点は(1)相手が読んだか可能、雑然と書き散らされる等の理由により公式に使えない、(2)入って来る情報の整理が困難、(3)人によっては文化に馴染めない、等である。そこで、我々は(A)の課題を解決すべく、課題の分類と、課題を解決する機能の設計及び実装をUNIX上で行った。このシステムをめだかと称する。めだかはメールの配送制御に関連する回覧、優先度付け,フィルタリング等の機能を付加するめだか1号と、半構造化メッセージを可能にするめだか2号から成っている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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