日本語文書校正支援システムSt.WORDS
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概要
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日本語文書を対象とした校正支援システムの研究は、牛島らに始まり、特に1985年頃からは日本語ワードプロセッサの普及を背景にコンピュータメーカ各社が次々に試作システムを発表し、自然言語処理応用の活発な研究分野の1つとなっている。しかし、その実用化に関しては、日本語ワードプロセッサの拡張機能として一般に普及するには至っておらず、マニュアル作成のための自社内利用や、共同開発による新聞社での試験的運用など、対象や使い方を限定したものになっているのが現状である。その背景には、自然言語解析技術の不完全さというシステム側の問題もあるが、日本語の正書法が確立されていない、テクニカルライティング教育が一般に浸透していない、など使う側の文化的な問題もある。そのため、校正支援システムの実用化を進めてゆくには、単に文書検査手法を開発するだけでなく、ユーザとともに運用まで含めた校正支援の方法論を考えてゆくことが必要になる。筆者らは、上記の考えのもと、設計段階からユーザの要望・意見を取り込んで、出版社向けの日本語文書校正支援システムSt.WORDSの開発を進めてきた。従来の試みがマニュアルや新聞記事を対象としているのに対し、St.WORDSでは、出版社の扱う一般書籍や週刊誌などの多種多様な文書を校正の対象とする。以下、本稿ではSt.WORDSの概要・特長を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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福島 俊一
NEC情報メディア研究所
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竹元 義美
NEC C&Cシステム研究所
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福島 俊一
NEC C&Cシステム研究所
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佐々木 仲太郎
NEC C&C第二公共システム事業部
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赤石沢 元博
NEC C&C汎用アプリケーション技術本部
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竹元 義美
日本電気特許技術情報センター情報サービス事業部インフォメーションサービス部
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佐々木 仲太郎
Nec
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赤石沢 元博
Nec C&c汎用アプリケーション技術本部
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佐々木 仲太郎
NEC C&C第二公共システム事業部
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