自然言語処理を用いたペン入力効率向上手法の提案
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概要
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最近、ペンを用いて文字入力や操作を行う機器が普及してきている。ペン入力は、キーボードやマウスに比べ、紙を使って書くのに近い操作性が得られ、操作が簡単で初心者の抵抗が少ないといわれている。また、ディスプレイと入力部を一体化することで小型化できるという長所もある。反面、文章を入力する場合は、文字認識精度が入力効率に大きく影響し、認識率が十分でないと、候補文字の選択や書き直しがひんぱんに必要になる。また、熟練したユーザ同士で比較すると、キーボード入力よりも文章入力速度が遅い。特に、漢字のように画数の多い文字では不利である。手書き文字の認識率は着実に高まってきているが、急激な性能向上は難しい。したがって、ペン入力の効率を向上させるための別の技術を利用するアプローチが有効である。本稿では、自然言語処理技術を用いてペン入力効率を向上させる手法を提案する。本稿で提案する方式は、言語処理技術を、1)誤りの検出・訂正、2)混ぜ書き対応かな漢字変換、3)予測/省略入力という3点に利用する。2節では、各技術の内容について述べ、3節では予測/省略入力について有効性を確認するための実験結果を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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山田 洋志
NEC情報メディア研究所
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福島 俊一
NEC情報メディア研究所
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福島 俊一
Nec情報通信メディア研究本部インターネットシステム研究所
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山田 洋志
Nec第二システム事業本部オープン共通システム開発部
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