日韓機械翻訳における述部の否定語の処理
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概要
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日本語と韓国語は文法的な面で類似性が多い。特に、語順がほとんど同じである事は両国語間の機械翻訳において大変有利であり、構文解析や意味解析のかなりの部分の省略が可能であると思われる。しかし、単純に日本語と韓国語の単語を直接対応づけるだけでは不自然な訳文が生成される事が多い。この原因のひとつは、日本語の述部に複数の助動詞が使われているとき、その意味の表現の仕方と配列順序が異なるためである。この問題を解決するために著者らは、単語間の意味接続関係を考慮した翻訳テーブルを作成し、それを用いた翻訳方式を提案した。各単語の翻訳テーブルには単語間の意味および文法情報の接続関係によって対応する韓国語をあらかじめ登録されている。これを用いることによって、韓国語の不規則用言に対する語幹の変化の問題、両国語間の表現順序の差の問題などが解決され、韓国語の生成処理の負荷を減少することが可能である。本論文では、日本語の述語に否定の意味を表す否定語が使われているときの助動詞(ない、ん、ぬ)を対象として、両国語間の否定表現の差について調べる。そして、上記の単語翻訳テーブルを用いて述部の否定表現を韓国語に訳す方法について検討する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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