グラフデータを扱うデータベース・システム(グラフデータ操作言語GOL-I)

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概要

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コンピュータと通信の発達にともない、多様かつ複雑なデータを扱えるデータベース・システムが必要になってきた。グラフデータは、そのようなデータの一種である。例えば、道路網や電気回路、化学反応の遷移図、意味ネットワーク、その他ネットワークで表現できる様々なものもそうである。しかし、関係データモデルでは、グラフデータ(頂点と辺の集合として表現される)を扱うのに十分な機能を持たない。そこで現状では、アプリケーション毎に処理することが多い。また関係モデルに推移閉包を求める演算を含める研究等も行われている。本研究では、グラフデータのデータ抽象化をはかり、グラフデータを直接表現し操作できるデータベース・システムの設計・試作を行う。以下では、グラフデータの利点、欠点をふまえた上で、どのようなデータベース・システムを設計、試作していくのか、ということについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15

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