Triface BRepおける隠線処理
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概要
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Object OrientedなソリッドモデルにおいてはBRepが代表的であり,通常その境界面は多角形で構成される(図1(a)).しかしながら,このような形状表現法では次のような問題点が明らかになっている.(1)処理の複雑さ穴あるいは凹形状などに対応するために非常に複雑なデータ構造および処理アルゴリズムとなり,実用的な信頼性を持つ処理系を構築することが難しい.(2)処理量の多さ特に,形状演算,隠線・隠面処理などは計算量が非常に多くなる.(3)変換性の悪さSpace Orientedモデルとの変換性が悪い.このような課題を解決するために,境界面を3角形(Triface)のみで構成し,かつ隣接する3角形は必ずしもその頂点を共有しなくてもよいBRepを提案してきている(図1(b)).この表現法のデータ構造は,3角形の頂点データとその隣接関係を示すトポロジーデータのみでよく,エッジデータおよびエッジループは不要となる.そして,非常に単純な1次元固定長リストとなるので,データ処理が高速に行える.この表現法により,3角形図形処理の持つ単純性および高速性と,データ量(3角形の数)の増大の緩和という相反するものを両立させることができた.この表現法の欠点は,凹凸の多いあるいは曲面の多い形状の場合には,頂点を共有する3角形が多くなり,データの冗長性が大きくなることである.ここでは,このTriface法における隠線処理について述べ,高速化・並列処理化アルゴリズムを提案する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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