WWW-OODB連携システムにおける複合データの変換方式
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概要
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WWWからデータベースをアクセスする従来のシステムでは、 HTMLのFORM機能によりユーザが指定した検索式をHTTPサーバからCGI経由で関係データベースのSQL文に置き換えて問合せを発行し、得られた結果をWWWブラウザで表示可能なHTMLの形式に変換して返却するシステムが多かった。この場合、データベース内の対象となるデータが単純な構造であれば間題ないが、オブジェクト指向データベース(OODB)で扱われる複雑なデータ構造を持つ複合データを効果的に変換することは困難である。そこで、本稿では複合データをWWWブラウザに表示するための変換方式として、データ構造に基づいて複合データを細分化して分類し、各画面(ページ)設計時に指定した書式定義情報により、データ変換に必要な複合データに対して分類されたデータごとに変換規則を順次適用する方式を提案する。我々はこの任意の複合データを変換するための方式をOODBMS PERCIOを利用したWWW-OODB連携システムに組み込んでいる。本方式により、変換対象の複合データの構造に依存しない柔軟なページ生成方法が得られ、ユーザごとに表示方法を変更することも可能となる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
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