モンゴル語の形態素の特徴とその解析
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概要
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自然言語処理は情報処理の中核であるにもかかわらず、モンゴル語についてはコンピュータによる自然言語処理の研究はほとんどなされていない。モンゴル系の言語、テユルク系の言語、Eングース系の言語の三言語を一まとめにしてアルタイ語族と呼ばれている。文を作る際の単語の並べ方は、「主語-格語(補語)-述語」の順序であって、英語、中国語などの「主語-述語-格語(補語」の順序とは異なっている。日本語といろいろの点でよく似た言語である。モンゴル国で現在使用されている文字はロシア文字で、それに二つの母音を加え35文字を使っている。これら文字を綴って単語を作って行く際に、モンゴル語の正字法規則と母音調和などの規則があり、これらを形態素解析システムにおいて体系的に扱う必要がある。本稿では、まずモンゴル語の正字法規則と母音調和について説明し、つぎにその規則を利用したモンゴル語の形態素解析のアレゴリズムを提案する。そして、モンゴル語に適用し、その有用性を検証する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
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