時空間の直交2断面を使った物体フローの推定
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概要
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本文では、時空間画像の解析に基づいて、画像中の物体のフローを推定する方法を提案する。本手法は時空間画像表現された動画像の互いに直交する2断面から得られる物体の幾何情報に基づいて、その断面上の物体のフローを推定する。典型的な場合として、1断面が画像平面、もう1断面がx_t時空間2次元画像のときに、物体の画像平面上の2断面の交線上でのフローを効率よく計算することが可能となることを示す。画像平面上の1次元スリット画像を積み重ねて得られるx-t時空間画像には、そのスリットと物体の速度の角度がある条件の時には、x-t時空間画像上の物体像が物体の形状と物体の速度を同時に反映することが判っている[1,2]。文献[1]では、物体の見かけの大きさ(画像平面上の主軸の長さ)が既知の場合、見かけの速度が推定できることを示し、物体の追跡を必要としない手法として歩行者の計数に利用できることを示した[1,3]。本文では速度推定の式を整理した形式で示すとともに、物体の見かけの大きさを自動測定することによって、移動物体の大きさに関わらない速度推定の方法を提案する。なお、本文では、直交投影を仮定し、物体は3次元世界を平行移動していると仮定する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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