プロセッサ性能を可変提供するためのスケジュール法
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概要
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ハードウェアの性能向上とともに、計算機のソフトウェア処理時間は短縮の一途をたどっている。これにより、複雑な処理を行うことができるようになり、いろいろな使いやすいサービスが実現されている。例えば、10年前までは、ハードウェアの支援なしには考えられなかったマルチウィンドの環境が、現在ではソフトウェアだけで実現されている。しかし、ハードウェアの性能向上は、いくつかの問題を生んでいる。例えば、種々の性能を持つプロセッサの存在は、プロセッサ性能に依存した処理を面倒なものにしている。I/O制御において制御間隔を調整する処理は、プロセッサ性能に合わせた調整が必要になっている。もう1つの例としては、プロセッサ性能が高過ぎ、プログラムの処理時間が速過ぎることである。文字の表示速度を人間に合わせて調整することがある。このように、ハードウェア性能が高くなるにつれて、様々な問題が発生すると思われる。したがって、今後は、ハードウェア性能に惑わされず、人間の感覚の時の流れに合わせた計算機利用が必要になる。このような背景により、ハードウェア性能に関係なくサービス処理時間を保証するOSの研究を進めている。ここでは、サービスの処理時間を自由に設定できるために、要求に応じたプロセッサ性能を提供するスケジュール法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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