プロセスの動作に合わせたスケジュール変更法
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概要
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プロセスのスケジュールは、計算機の利用形態に合わせ実現されてきた。多くの利用者が利用する計算機では、処理の均等化を図るため、タイムスライスによりプロセスの連続実行時間を制限している。また、実時間の処理を行う利用形態では、実行優先度により実時間性の高い処理を優先的に実行している。これらの方式は、いづれも、プロセス実行の以前に得られる「利用形態」を基にプロセスの実行を制御している。したがって、いづれの考え方も、「プロセスの動作内容」に合わせた実行制御を行っているわけではない。このことは、プロセッサの有効利用を妨げている。また、プロセスの処理時間を無用に引き延ばしている。例えば、入出力処理を開始する直前でタイムスライスにより実行を停止させられたプロセスは、再実行の直後に入出力処理の終了待ちでWAIT状態になる。つまり、プロセス切り替え処理が増加し、プロセスの処理時間も増加する。したがって、プロセスの動作を予測し、その予測動作に合わせて実行を制御すれば、上記の例のような無駄は発生しない。本稿では、プロセスの動作を予測し、それに応じてスケジュールを変更し、効率的なプロセス動作を行う方式を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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