形状特徴に着目した多面体の類似判定アルゴリズム

概要

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形状分類や形状診断といった問題を扱うに際しては、形状の比較法を構築しておくことが必要である。このための第一ステップとして著者らは、類似性の観点から凸多面体形状を比較する方法について検討を行い、その類似判定アルゴリズムを提案した。本研究では、この考え方を発展させて、凹部を有する一般の多面体の形状を比較する方法の枠組みについて考察を行った。形状の類似性に関する人の認識に近い判定を実現するためには、多面体形状の部分形状としての穴や溝や突起といった個別の特徴部分の存在に着目して比較を行うのが有効であると考えられる。そこで、立体の特徴抽出を行う一つのアプローチとしての凸多面体分解法を用いて多面体を表現する方法が新たに導入される。以下では、凸分解による多面体の表現法について簡単に述べるとともに、特徴部分に着目して多面体の類似判定を実現するためのアルゴリズムについて基本的な考え方を示す。また実際に、いくつかの立体例について類似判定実験を行ったので、その結果についてもあわせて報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-09-20