オンライン文字認識を用いた漢字住所入力
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概要
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汎用ペンコンビュータが伸び悩む中で、文字認識に特化しないベン付の電子手帳やワープロは広く普及のきざしを見せている。これらに共通の特徴は、ペンによるボインティングとインキングの利点を前面に押し出し、文字認識はあくまで補助機能とみなしていることである。これは文字認識を抜きにしても、ペンの持つ操作の容易性がユーザニーズにマッチした結果と考えることができよう。これらのシステムの基本的な機能は、選択とインキングに集約される。しかし選択すべき機能や選択肢が多いと、階層的にそれらを表示するとしても効率のよい入力を期待することができない。また最終的にはコード化データを得られる方がデータベース化する上でも都合がよい。そこで補助的に文字認識を利用することにより表示されるメニュー項目数を限定し、合理的な範囲の選択肢から一つを選ぶことができるようになれば、効果的な文字認識の利用、ひいては「文字認識の利用を前面に押し出さないベンコンピュータ」の実現につながるといえよう。認識を限定に利用するだけであれば、認識率を第n位までの累積分類率で評価することができ、制限なしに書かれた文字に対する1位認識率の低下もさほど問題にはならない。著者らはこれを「文字補完によるメニュー選択方式」と呼び、ペンコンピュータの重要な要素技術の一つと位置づけている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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