文テンプレートによる文認識方法
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概要
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近年、音声認識の認識率の向上と意味理解、さらに対話処理のために言語処理が導入されている。言語処理の手法には主に構文的な制約によるものと意味的な制約によるものとの2種がある。前者は発話された語すべてを認識する態度だが、不要語や省略などの現象に対しては、それらの現象も記述するか、発声を制限する必要が生じる。それに対し、後者は、必要な語(キーワード)だけを認識するという意味で、不要語や省略が発話中に含まれていても認識可能である。しかし、意味的な制約だけでは制限がゆるく、音の似た部分を別の語に誤認識することがあった。例えば「会議がしたい」という発話の「がしたい(gasitai)」を「明日(asita)」に、「会議室を使いたい」という発話の「をつか(otuka)」を「二日(futuka)」に誤認識することがあった。このような音の似た箇所での誤認識を低減するには、誤認識箇所について・そこには別の語が話されている・そこにはその単語は現れえないといったことがわかる必要がある。本稿では、スポッティング時の誤認識の低減と対話処理、意味処理との結合のしやすさを考慮した文テンプレートという規則記述方法を提案する。このテンプレー卜の記述に基づいてスポッティングを制御する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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