情報システム開発に期待されるISO IRDSの役割
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概要
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ISOでのIRDS規格の検討が現在精力的に進められている。1989年の前半まではANSI案のIRDS規格に影響されてアーキテクチャが明快ではなかったが、1989年秋の見直しにより理論的にスッキリとした方向が打ちだされた。このため、今後ISO IRDS規格制定が加速されることが予想される。ISO IRDSは多様なデータモデル機能に従う応用データモデルの定義情報を常に標準データベース言語SQLのデータベースとしてIRD(情報資源辞書)レベル対に蓄積する。またIRDレベル対のデータベースを定義するIRDD(情報資源辞書定義)レベル対のデータベースもSQLのデータベースである。用いるデータベースをすべてSQLとしたことによって標準化の目的をある程度達成したことになるが、依然として同じ応用目的に対していくつものデータモデル機能が存在し得るため一つの応用目的に対して一つの標準が存在すると いう状態にはなっていない。IRDS開発の第一の問題はIRDDレベル対およびそこで提供されるサービス機能の実現であるが、次の問題は重要な応用分野を識別し、その応用分野を記述するデータモデル機能の標準を作成することにある。本報告ではIRDSの問題領域を識別し、ISO IRDSとして規格の対象とするのが望ましい諸分野を位置付ける。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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