広域分散環境におけるウィンドウベースのサービス提供機構について : YYonXにおける通信量の低減とサービス提供の機構
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概要
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利用者にとってのわかりやすさ,操作の簡便さから,ウィンドウを使ったユーザインタフェースの提供は広く行なわれている.ベースとなるウィンドウシステムとしてはX Window Systemが使われることが多い.X Window Systemはサーバ=クライアントモデルを積極的に導入し,LAN環境での計算機資源の有効利用をはたしている.しかし,LAN環境を強く意識した通信プロトコルを使用するため,広域ネットワークでの利用では通信帯域の制限などで十分な性能を発揮できない.分散ウィンドウツールキットであるYY Window Tool Kitでは,このような点にも着目し,主として広域ネットワーク上での利用を対象としてGUIサービス提供の枠組を提案した.その実現のためには,1)広域ネットワークの特性にみあった通信性能の実現,2)広域性を考慮したサービス提供形態の実現,が必要である.本稿では,YY Window Tool KitのX Window System上での実現系であるYYonXでの通信性能とサービス提供形態の実現について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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