L-SPACE:対話型チップレイアウトシステム : システム概要

概要

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VLSIの一層の高集積化に伴い、レイアウト設計期間の短縮に対する要求はますます高まっており、CADツールの拡充がVLSI開発の鍵を握っている。ゲートアレイ等のいわゆるASICの分野では、自動配置配線を中心とした自動化指向のDAシステムが開発され、広範に利用されている。一方、汎用メモリLSIやマイクロプロセッサ等では、性能・チップサイズを最大限追究する為に設計者の知識・経験を必要とし、設計者の人手介入を柔軟に受け入れられるような対話指向の設計支援システムが向いている。我々は既に、エンジニアリングワークステーション(EWS)を利用した対話型のセルレイアウトシステム(SPACE)を開発・利用している。今回、SPACEをベースとして、チップレイアウトのサポート機能を持つシステム(L-SPACE)を開発し、セルレベルからチップレベルまでのLSIレイアウト設計の全工程をサポートできるようにした。本報告では、システムの概要と特徴を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04