幾何学的特徴による地図記号認識
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概要
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現在、地図の利用はますます多岐にわたり、日常生活はもちろん、電力・水道などの施設管理システム、マーケティング、行政計画などに利用され、社会生活に不可欠となっている。これまでの地図の利用は、ほとんど印刷物という形で用いられてきたが、地図には膨大な量の情報が含まれており、それをコンピューターを利用することになると、さらに便利かつ高度に活用することができる。地図に記録されている情報を数値化し、交換可能な媒体に記録したものを地図データファイルというが、大縮尺地形図については国土庁や国土地理院によって実施・整備されている。中縮尺の地形図については、その枚数の多さや、データが複雑かつ多量であるために研究が着手されたばかりである。前出の大縮尺の地図データファイルは空中写真測量等における図化の段階でディジタル地図データを直接取得するディジタルマッビングによって作成されているが、時間・経費がかなり必要である。それに比べて既成図からの数値化(マップディジタイズ)は簡単な装置でできる。また中縮尺の地形図は国土地理院発行のものであり、信頼性も高く、記号や色調なども統一されていて、応用分野も極めて多岐にわたるためその研究は有用なものであると思われる。そこで本研究では、既成図からの数値化の研究として、中縮尺の地図記号の認識の研究を行なう。認織においては、A.地図記号を構成している個々の成分の特徴抽出、B.複数成分から記号が構成されている場合にはその成分間の関係による特徴抽出が不可欠である。なお、特徴抽出にはおもに幾何学的特徴点・特徴量を用いる。実験資料として、国土地理院発行の縮尺1/(25,000)地形図の定形地図記号50種を使用する。倍率10倍で拡大したものを個別に入力し認織を行った。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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