処理単位の終了時間を考えた施錠待ちグラフ上の操作
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概要
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現在、データベースシステムに対する研究開発は、高機能化、高速化および多様なデータの扱いといった方面が重要となってきている。高速化については、並行処理、質問処理のアルゴリズムの改良によるもののほかに、各処理単位(transaction)が終了期限を持つ実時間データベースの実現についての研究がはじめられてきている。本稿では、二相施錠(two-phase locking)方式を仮定して、施錠待ちグラフ(wait-for graph)に対して終了期限の扱いを検討する。施錠待ちグラフはすくみ(deadlock)の起こった場合に、どの処理単位を後退復帰(rollback)させるかを決定するものであるが、終了期限を考慮すると従来の再実行コスト最小化の条件と異なる処理単位を選ぶこととなる。また、実際にはすくみが起こっていなくても、終了期限に間に合わなくなる可能性のある処理単位の出ることがあり、この場合にも適切な処理単位を選択して後退復帰させる必要が生じる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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