実時間データベースに適した二相施錠方式
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概要
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実時間データベースシステムでは、トランザクションの終了期限や優先度に従って、後から入ったトランザクションを先に実行させることがある。一般の二相施錠方式では、すくみが生しない限り後退復帰が起こらないため、終了期限の近いトランザクションを先に実行させることができないことがある。本稿では、終了期限も1つの優先度として扱い、データに対する施錠の条件に優先度を入れることにより、すくみが生じていなくても優先度の低いトランザクションを後退復帰させて優先度の高いトランザクションを先に実行させる二相施錠方式について議論する。この方式では、優先度の低いトランザクションの後退復帰が増加し、その結果、終了期限に間に合わないトランザクションが増えることになる。このようなすくみの増加を防ぐために本稿では、並列トランザクション,施錠の予約し予約順の動的な変更,共有-占有施錠による競合の回避の方法を導入する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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