明度および彩度優先によるカラー画像の領域分割
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概要
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我々は、色彩画像処理における色特徴の有効な利用法についての研究の一端として、領域分割における色彩情報の効率的な利用法について考察した。領域分割の手法としては、再帰的閾値処理法[1]を選び、そこで使用する色特徴の選択的利用について検討した。その結果、これまでの研究で報告された、明度特徴の優先的利用だけでは不十分であるということがわかった。そこで、明度特徴に加えて彩度特徴も優先的に扱い、さらに、彩度特徴の値を、他の色特徴を使うかどうかの判定に利用する方法を提案する。さらに、9つの色特徴を用いた分割と、使用する色特徴を減らしてHSV表色系のみを用いた分割の結果を比較したところ、HSV表色系のみでは不十分で、I・Qを加えた計5つの特徴を用いれば十分であることがわかった。なお、実験は屋外・屋内情景、人物像など計11枚のカラー画像を用いて行った。
- 1989-10-16
著者
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