計量経済モデル情報知識ベースにおける知識表現
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概要
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計量経済モデル及び各種関連データから形成されるデータベースが,「計量経済モデリングシステム(EMS)」において実現されている.計量経済モデルによって経済システムの計量的な分析を行うeconometricianは,モデルの解釈の仕方などの,モデルが表す情報(計量経済モデル情報)に関する知識のほかに,モデル情報に応じて分析を進めるための知識をも持ち合わせていると考えられる.しかし,これらの知識の利用の方法は個々の分析者に委ねられており,必ずしもexplicitには表現されていない.このうち,前者に関しては,計量経済モデルにおける変数間の因果関係をプロダクションルールを用いて表現するなどの研究が進められている.我々は,計量経済分析をより実行し易くするために,EMSの拡張部分として,上記の2種類の知識をexplicitな形式によって表現し登録する「計量経済モデル情報知識ベース」を開発中である.本稿では,計量経済モデル情報をprologのプログラムによって知識表現する方法について述べる.更に,モデルの知識表現の動的生成の方法について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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