超並列C言語NCXにおける式の遠隔評価
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概要
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超並列C言語NCXは、データ並列計算のために設計された拡張C言語である。我々はNCXで記述された並列プログラムをMIMD/分散メモリ型計算機上で実行するためのコンパイラの開発に取り組んでいる。NCXでは仮想プロセッサ(以下VP)間の通信が遠隔参照という非明示的な形で記述されるが、ターゲットマシン上ではDataparallel C [2](以下DPC)処理系における通信ライブラリ関数を用いて実現している。NCXの並列構文の実行において、式の評価をどのプロセッサが行なうかという選択は、このプロセッサ間通信の回数やコストを左右し、効率に与える影響が大きい。DPCや現状の実装においては、全ての間接参照を別々にローカルのプロセッサにコピーする方針を採用している。本稿では、式の階層構造間のデータフローに基づいてプロセッサ間通信を抽出し、遠隔評価により無駄な通信を減少させる方針を提案し、その有効性を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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