メタレベル記述の再利用を考慮した自己反映的プログラミング言語
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自己反映計算とは、通常の計算対象だけでなく計算を行なっている自己をも対象として計算を行なう、という概念である。自己反映的プログラミング言語とは、自己(動作中のプログラムや処理系の状態など)をその言語自身の枠組の中で扱うことができるようなプログラミング言語のことである。自己反映的なシステムでは、自己の構成、状態を動的に変更することが可能である。従って、自己反映的プログラミング言語は問題領域に合わせて自分自身をカスタマイズでき、柔軟なソフトウェアの構築に有用であることが認識されている。また、プログラム自体を扱う部分(メタレベル)と、問題を扱う部分(ベースレベル)に分けるという意味でモジュール化の促進を可能とする。本稿では、手続き的自己反映計算(ベースレベルを何らかのプログラムとすると、メタレベルをそのプログラムを実行するインタプリタとする枠組)において、モジュール化という側面を重視し、メタレベルの再利用性を考慮した自己反映的プログラミング言語のアーキテクチャを提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
関連論文
- 安全に結合可能なmixinを提供するためのルール
- 移動計算機環境に適した柔軟なソフトウェアの構築法
- 動的コード生成を用いた適応的移動コード
- MixJuice言語によるデザインパターンの改善
- バイトコード編集によるJava言語の表明検査の制御
- メタレベルの拡張に適したメタレベルの構成法
- 再利用可能な部品から構成された言語処理系
- メタレベル記述の再利用を考慮した自己反映的プログラミング言語
- 自己反映機構を用いた移動エージェント記述言語
- 汎用クラスライブラリの構成方式に関する研究
- 自己反映的な言語における言語拡張同士の安全な結合について
- CORBAアプリケーション開発におけるリフレクションの有効性
- 自己反映的な言語のモジュール結合による実装と効率化
- メタレベルアーキテクチャを用いた動的負荷分散の実現
- 3. モバイルコンピューティングを支えるソフトウェア技術 3-2 分散オブジェクト技術とモバイルエージェント (モバイルコンピューティング)
- 自己反映計算における再利用可能なメタレベルモジュールの設計
- 書き換え理論に基づく有機的プログラミング言語GAEAの意味
- 並行オブジェクトのためのハイブリッド分散ガベージコレクションの一方式
- リフレクションを利用したCORBA APIの改善
- リフレクションを利用したCORBAアプリケーション実行環境の実現法
- LEAD : 動的適応可能なソフトウェアを構成する言語の設計と実装
- 移動計算機環境を支援する言語LEADとそのメタレベルアーキテクチャ
- 移動計算機環境を支援するインターフェース記述言語
- 信頼性の高い移動エージェントシステムの構成方法
- Ambient Calculusを用いた移動エージェントの形式化
- CEK-抽象機械による移動オブジェクトの形式的定義
- ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE '96)の報告
- CafeOBJによる分散システムの形式仕様作成法
- 部分継続にもとづく移動コード記述 : 定義と操作的意味
- 並行項書き換え計算による並行オブジェクト指向言語の実現