回転空間における錯視図形の心像の復元
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概要
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不可能図形から立体形状を復元する手法を提案する.不可能図形は一見立体的に知覚されるが,直交空間で図形全体の形状を復元しようとすると幾何学的矛盾が生じてしまう.図1の不可能図形上の頂点A,Bの奥行きについて考える場合,図中の2つの矢印に沿って視線を動かすと,頂点Aと頂点Bの奥行きが逆転して知覚される.不可能図形では,「ある点の奥行きが他の点より小さいと同時に大きい」のである.この記述は論理的に正しくないため,不可能図形は不適切な図形として見なされやすい.しかし不可能図形を知覚する状態が存在する以上,不可能図形の心像を数学的に記述する必要がある.そこで,奥行きに周期性のある三次元回転空間を用い,不可能図形の心像を再現する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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