省コードサイズマイコンに適用したコンパイラの開発
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概要
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最近の組み込みマイコンのプログラムサイズは増加の一途をたどり、アドレス空間64Kバイト以上を必要とする状況が発生している。このような場合、16ビットマイコンではなく、32ビットマイコンを使うのが一般的だが、これには次の3つの問題点がある。第11に、外部変数を扱うときや関数呼び出しの際、変数や飛び先のアドレスを32ビットで扱うため、命令語長が長くなる。その結果コードサイズが大きくなり、コードサイズがコスト(必要なメモリ量)に影響する組み込み応用には不利である。第2に、チップサイズ、消費電力が増加する。第3に、現在、多くの組み込みマイコンのプログラムサイズは、32ビットマイコンで使用できるアドレス空間のたかだか数万分の一から数百分の一の数百K〜数Mバイトにすぎない。また、扱うデータ長は、32ビットではなく16ビットですむ用途が多い。そこで、我々は、アドレス演算、データ演算ともに24ビットで行い、24ビットのアドレスと、16ビットのデータを扱える最適資源型マイコンとそのコンパイラを開発した。本論では、この最適資源型マイコンに適用したコンパイラの実現方法と、その比較モデルとなるマイコンとの評価を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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高山 秀一
松下電器産業(株)松下電子工業(株)
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山本 和司
松下電子工業(株)
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春名 修介
松下電器産業(株)情報通信研究所
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春名 修介
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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春名 修介
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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富永 宣輝
松下電器産業(株)松下電子工業(株)
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漆原 誠一
松下電器産業(株)松下電子工業(株)
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山本 和司
松下電器産業株式会社 情報通信研究所
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富永 宣輝
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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富永 宣輝
松下電器産業(株)
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漆原 誠一
松下電器産業株式会社 マルチメディア開発センター
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春名 修介
松下電器産業
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