家電向け仮想マシンアーキテクチャ
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概要
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家電機器に対するアプリケーション配信を実現するために, Javaは有望なアーキテクチャとみなされている.しかし従来のJavaは, 仮想マシンを搭載する機器に多大なメモリ量と高性能のCPUを必要とするため, 低コスト・低消費電力要求が厳しい家電機器に適用するのは困難であった.本論文では, 少ない資源しか持たない機器上でもJavaアプリケーションを実行できるようにした, 家電向け仮想マシンアーキテクチャについて述べる.家電機器に対するアプリケーション配信は, インターネットのような開かれたネットワークではなく, 特定のアプリケーション配信元の家電機器のみが連結される閉じられたネットワークにより行われる.本アーキテクチャはこの特性に着目し, 静的に実行できる検証処理やリンク処理を仮想マシンから分離し, これらの処理を機器外で行うことにより, 仮想マシンの処理の負荷を低減した.その結果, 従来のJavaVMと比較して, 仮想マシンの実装のために必要なメモリ量を約十分の一に, 配信される実行形式のサイズを従来の約40%に縮小したアーキテクチャを実現した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-06-15
著者
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和氣 裕之
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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和氣 裕之
松下電器産業
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春名 修介
松下電器産業(株)情報通信研究所
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吉田 力
パナソニックmse
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春名 修介
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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春名 修介
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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富永 宣輝
松下電器産業(株)松下電子工業(株)
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金丸 智一
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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吉田 力
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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富永 宣輝
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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富永 宣輝
松下電器産業(株)
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金丸 智一
松下電器産業株式会社ソフトウェア開発本部
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春名 修介
松下電器産業
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