C++言語における機器組み込み向け最適化手法
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概要
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近年, 民生機器に搭載される組み込みソフトウェア量の増加は著しく, C++言語による組み込みソフトウェア開発が要望されている. しかし, C++言語はメモリ増加, 実行速度低下などの問題があり, ハードウェア制約が厳しい組み込みソフトウェアの開発に適用することが困難である. 本稿では, これらの課題を解決する最適化手法を提案する. これらの手法をコンパイラに実装することにより, (1)仮想関数呼び出しのオーバヘッドの削除, (2)定数クラスオブジェクトのROM配置, (3)ディジタル信号処理 (飽和演算, 積和演算など) のオブジェクト指向言語による記述と高速実行の両立, が可能となる. これらの手法は, コンパイル・リンク時間の増加を抑えた手法であり, ハードウェアの制約などを満たすために修正・コンパイル・リンク・テストを頻繁に繰り返す組み込みソフトウェアの開発に適している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-05-15
著者
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田中 裕久
松下電器産業株式会社 半導体開発本部
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春名 修介
松下電器産業(株)情報通信研究所
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春名 修介
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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春名 修介
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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湯川 博司
松下電器産業株式会社 半導体開発本部
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湯川 博司
松下電器産業
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坂田 俊幸
松下電器産業(株)松下電子工業(株)
-
富永 宣輝
松下電器産業(株)松下電子工業(株)
-
漆原 誠一
松下電器産業(株)松下電子工業(株)
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富永 宣輝
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター
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富永 宣輝
松下電器産業(株)
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坂田 俊幸
松下電器産業株式会社 マルチメディア開発センター
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漆原 誠一
松下電器産業株式会社 マルチメディア開発センター
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春名 修介
松下電器産業
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