動詞語義例文と概念辞書を用いた動詞意味選択
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概要
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近年、自然言語処理の新しい手法として「事例(用例)に基づく自然言語処理」が数多く提案されている。これらの多くは用例とシソーラスを用いて統語的な曖昧性や意味的な曖昧性を排除しようとするものである。その一つに語義例文とシソーラスを用いた動詞語義選択法の有用さが報告されている。従来の格フレームと制約を用いた動詞語義選択だけでは不十分な語義選択能力を、動詞語義例文で補完しようとする方法である。EDRの日本語単語辞書中に定義された高頻出動詞の語義数は数十を越えることがある。特定文中の解釈を下位範疇化属性中の選択制約のみで行うことは非常に困難といえる。そこで、EDR辞書の動詞語義にその語義を典型的に表わす例文を付与する事を考えた。本稿では、先ず、動詞語義例文の作成方法を説明する。また、語義例文と既存のシソーラスを用いて動詞の語義選択実験を行なったので、その結果を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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