高機能シストリック・アレイ・ラスタライザのアーキテクチャ
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概要
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近年,極めて高速な三次元グラフィックスを実現するためのラスタライザ(スパンからピクセルへのコンバータ)として,シストリック・アレイを用いたものが提案された。これらのシストリック・アレイ・ラスタライザはピクセル・プロセッサがスキャンラインのピクセル数分だけ連なった構成をしており,スパンに関するデータ(スパン・データ)を入力し,デプス値と輝度値をスクリーン上で補完し,Zバッファ法を行ないながら,スキャンライン毎にピクセルの表示データを決定するものである(図2参照)。スパンのピクセルへの展開のように,外部から新たなデータを追加することなくピクセル毎の処理を連続して実行できる場合には,シストリック・アレイは好適なアーキテクチャである。例えば,SAGEの場合,スパンの大きさに拘わらず,1クロックに1つのスパンずつ処理できる。現状においては,シストリック・アレイ・ラスタライザ上で実現される機能としては,陰面消去とスムーズ・シェーディングのみであるが,筆者はシストリック・アレイ・ラスタライザの高速性に注目し,ハードウェア量の増大を抑えつつ高機能化を目指すアーキテクチャについて考察を行った。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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