一般化されたバリア型同期機構
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概要
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現存のマルチプロセッサ上で細粒度(数命令程度)の並列実行を行わせようとすると,プロセッサ間の同期や通信のオーバーヘッドのためにプロセッサー台で走らせるのが最も効率が良いといった事態がよく起こる。これらのオーバーヘッドを十分に小さくし,細粒度の並列性をうまく実行することができれば,従来プロセッサー台で実行せざるをえなかった処理が並列に実行できる可能性が増える。また,大きな粒度の並列度に比べて細粒度の並列度は自動的に並列化コンパイラやパラレライザによって抽出し易い。この面からも効率の良い細粒度並列実行は重要である。本稿では,細粒度並列実行をマルチプロセッサ上で効率よく実現するために筆者が考案したオーバーヘッドの無視できる同期機構について,バリア型同期機構の一般化という視点から述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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