プロセス計画策定におけるプロトコルとその実装方式について

概要

論文の詳細を見る
ソフトウェアの品質及び生産性の向上ために、その開発プロセスの管理と改善が望まれている.進行中のプロジェクトでは、進捗に応じて具体化される個々のプロセスの詳細やそれに伴う他のプロセスヘの影響を即座に把握し、評価し、改善することが必要となる。これまでに我々は、このようなプロジェクトでの管理者によるプロセスの評価と改善を支援するために、プロセス計画策定支援システムcooPs(COOperative Process Planning)を検討してきた.cooPsは、管理者と開発者による段階的かつ協調的なプロセス計画策定を支援する。これにより、管理者はプロセスの実行に先立って詳細なプロセス計画を把握することが可能となり、その評価やプロセス間の調整を柔軟に行うことができる。しかし、この計画策定プロセスを円滑かつ効果的に支援するためには、計画策定時の管理者と開発者の協調プロトコルを明らかにする必要がある。そこで、先ず計画策定プロセスのモデル化を試みた。さらに、このモデルに基づいてcooPsでの実現方法を検討し、その有効性について考察した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07