イベントトレース図に基づく要求仕様書からのファンクションポイント計測手法

概要

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ソフトウェアの機能要件を抽出して機能量を定量的に測定するファンクションポイント法が提案されてきている.これまでに多くのソフトウェア開発組織で用いられ, 様々な計測手法が提案されてきている.しかし, 標準測定法では, ファンクションポイントを計測するための一般的なルールが述べられているにすぎず, 詳細な部分の計測には測定者の判断が必要になる.したがって, 同一プロダクションに対してのファンクションポイントの計測であっても, 計測する人間によって誤差が生じてしまう.また, 実際に応用するためには, 過去に開発されたソフトウェアに対するファンクションポイントの計測が必要であり, そのためのコストが現場への導入の妨げとなっている.本論文では, これらの問題点を解消するための第1歩として, イベントトレース図に基づく要求仕様書に対してファンクションポイントを計測する手法を提案し, その手法に基づくファンクションポイント計測ツールを試作した.また, 試作した計測ツールを実際の要求仕様書に対して適用し, ファンクションポイント計測の熟練者が計測した値との比較を行った.
一般社団法人情報処理学会の論文
2000-06-15