オブジェクト指向デークベースの開発 : 機能仕様

概要

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プラント監視制御等のオンライン・リアルタイムシステムにおいてはその高速応答性を要求される事から, 既存のデータベース管理システムを使わず専用のファイル管理システムを用いる事が多かった. これに対してオブジェクト指向データベース(OODB)の出現により, 以下の機能を実現することが可能になった. (1)複雑, 不規則な構造を持つデータベースの構築(2)データに付随した操作・処理・アルゴリズムのデータベース化(3)データベース言語とプログラミング言語の統一(4)高速処理その高速性と言語透過性から, CAD, CASE等のエンジニアリング分野への適用だけでなく, 従来適用の難しかったプラント監視制御システムへの適用を考慮する事が可能になった. 発電, 電力系統および各種産業におけるプラント監視制御システムにおいては, リアルタイム制御プログラムあるいはリアルタイムデータおよび操作・監視画面などのヒューマンインタフェースのデータベース化およびこれらの統合化か必要とされている. OODBの出現によりこれらの性格の異なる情報およびそれらに関連する処理を統合化する情報処理体系の構築の可能性がでてきた. そこで我々は, 「言語透過性, 高速性, コンパクト」を目指したOODBMSとしてOdbを開発した. Odbはオンライン・リアルタイムの用途だけでなく, 一般の応用システムに組み込んで使う事もできる. 本稿では, この様な組み込み型データベースの機能と「データベース言語」の体系と仕様について紹介する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

オブジェクト指向デークベースの開発 : 機能仕様

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