文脈理解における問題点とその考察 : 理解手法の統合と学習機構について

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概要

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一般に、日本語文の意味理解を行なうシステムの形態は、入力された文章への質問文の形式に依存すると考えられる。これは、質問文が提起する問題領域により意味解析手法が異なるためであろう。従来の研究では、暗に問題領域を限定した意味理解手法のみが提案されており、各手法を統合する方向での文脈理解システムの提案はあまり見られない。この理由は、単に理解/解析手法相互間の整合性の問題のみならず、システム構成、知識表現、学習機構等に於いての問題が明示されていないことによるものであると考えられる。そこで我々はこの点に注目し、新聞記事などに見られる一般的な論説文を理解するシステムについて研究を進めている。本稿では、自然言語理解としての文脈理解に於ける諸問題を明示し、これらについての考察を行なう。また、構文解析終了後の意味構造から文脈理解を行なうシステムについて提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12

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