密結合マルチプロセッサ環境における各種ソート法の評価
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概要
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処理装置群と主記憶群とをトリクス・スイッチ接続した、汎用密結合マルチプロセッサの実用的な構成方法を検討してきた。図1はこれ迄の検討から、望ましいと考えているシステムの構成を示したものである。同図に示すように、各処理装置にキャッシュ(固有キャッシュ)を内蔵するほか、m組の主記憶インターフェースのそれぞれに対応してスイッチ装置内にキャッシュ(共有キャッシュ)を設ける。更にこの共有キャッシュの後方に、情報の先取りを目的とした後置キャッシュの設置を考えている。このようなハードウェアができたとしても、その能力を引き出すシステム制御ソフトウェア、ジョブを並列に実行する算法などか開発されなければ広範囲な利用は望めない。性能評価を目的として、図1のハードウェアシステムの詳細な論理動作をGPSS言語で記述し、機械命令を直接実行可能なシミュレータを開発したので、これを利用して本密結合マルチプロセッサシステム用並列処理方式の研究を始めた。手始めに、ヒープソート、バブルソートなどの既存のソート算法を本システム用に並列処理する方法を考え実行させてみた。以下ではその概要を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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